11月26日(火)は、全学的に学部DAYという、特別授業が全学的に実施されました。学部DAYとは、通常の授業の枠組みではできない学びを経験してもらうために、学部ごとにさまざまな取組をするための日として、毎年実施されています。
現代文化学部では、"キャリア"をキーワードに各学年ごとに分かれて企画し、実施しました。今回は2年次生対象の学内プログラムについて報告いたします。
学内企画『はたかち』カードを使った自己理解とグループワーク
2年次生必修科目であるキャリアデザインの授業の一環として約2時間、121名が参加して行われました。講師にお招きしました作田 稔氏は、「はたかち」カードを開発した、NPO法人日本キャリア・カウンセリング研究会の理事でいらっしゃいます。同研究会からファシリテーターとして、堤氏、平氏、長洲氏にもお手伝いいただきました。
内容は、働くうえでの価値観について考えを深め、言葉にして表現をするために開発された『はたかち』カードを使い、言葉を大切に使いながら小グループによる、自然な気づきを深めるワークショップです。個人ワークとグループワークでお互い自分について語る時間を十分にとりながら進めるという進め方です。
最後には、内的キャリアの意味・意義・価値についてまとめられ、ファシリテーターの方々おひとりずつ、学生への暖かいメッセージをいただきました。豊富なキャリアをお持ちの皆様の話は、学生にも説得力があったようです。終始、和やかな雰囲気のまま終わることができました。
以下、学生のコメントを紹介する、その2回目です。
- 私の今日の授業での新しい発見は、自分が将来働くことになったときに、何に価値を置くかに気付けたことです。私は今回の作業で「家族のため」という点を大切にしていることがわかりました。「仕事と同様に趣味や家族のために時間を確保する」のカードを選びました。そのカードを選んだとき、より強く印象に残ったのは、「家族」という言葉でした。「家族」に価値を置いているというのは、私にとって新しい発見でした。(男子学生W・K)
- 私の場合、仕事が一で生活や趣味・休みは二の次と考えている。今は若いから良いが、年を重ねていく中で、自分の価値に沿って仕事をしていると、「健康」という面でボロが出てくるかもしれない。生活・仕事・休みのバランスを考えてキャリアをこれから考えていきたい。また、3年、4年となったときのカードの変化を見ながら就活を行っていきたいと考えている。(男子学生A・T)
- 今日、初めて聞いた言葉として「内的キャリア」というものがあった。「内的キャリア」は、ひとり1人自分にとっての働くことの意味、意義、価値である。仕事をする上で、内的キャリアは重要だと思った。働く上でやりがい、生きがい、意味、価値がなければ続けることはできないし、やっていても面白いと思わないと思う。(男子学生S・Y)
- 周りの人たちの価値観に触れることにより、自分では考えつかない点や自分と違うことを知ることにより、また、新たな自分を見つけることにつながると思いました。(男子学生N・T)
- 普段、全然話さない人の価値観を聞くことは新鮮でしたし、疑問に思うこともあり議論も大いに盛り上がりました。今の時間帯で関係性が終わるのではなく、せっかく価値観を共有した仲なのですから、これからも学校ですれ違った時や、機会があれば気軽に話せるような人間関係になれれば良いなと思いました。(男子学生N・S)
- 今回の講義では、より多くの違った自分を知ることが出来ました。それは、悪い面も良い面も両方あります。そんな自分の知らない自分を知ることが出来たのは、顔見知り位の他人と対話するほうが新しい自分を発見出来るのだと思いました。実際に発見できたことは、私にとってとてもプラスのことです。このようなことから「内的キャリア」が学習していけるのだとも思いました。他人の価値観や社会人の話しを聞くことで働く上で大切なものを深く見極めていけたらと思います。(女子学生M・K)