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Channel: 【駿河台大学】現代文化学部からのお知らせ
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キャンプ・野外活動研修報告

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現代文化学部の2年次必修科目「フィールド・スタディ科目」のひとつとして、前回ご紹介した「アクア・マリンスポーツ研修」に続きまして「キャンプ・野外活動研修」の実施報告が学生より寄せられましたので掲載いたします。


研修を終えて

現代文化学部 2年 小川 里佳
 

 キャンプ・野外活動研修に参加し、主に尾瀬で登山をしました。尾瀬の登山道は整備されているところもありましたが、岩や崖の道が長く続いており、私が想像していたよりも大変でした。さらに研修中は雨が降ることが多く、晴れることがほとんどありませんでした。そのため足場が悪く、足を滑らしてしまうことが多々ありました。時には道を間違えることもありましたが、グループの仲間同士助け合いながら頂上にたどり着いたときには、大変だった分とても達成感がありました。残念ながら頂上からの景色を見ることができなかったのですが、一緒に登った仲間と記念に写真を撮ることができ良い思い出となりました。山小屋での生活は普段とは違うことが多くありましたが、それなりに楽しく過ごすことができ、仲間とのコミュニケーションもいつもより多くとることができました。ハードな研修でしたが、参加者全員が大きなケガなく終えられたので本当に良かったです。

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キャンプ・野外活動研修報告

現代文化学部 2年 橋爪 颯

 私は8月25日から29日まで群馬県と福島県の県境にある尾瀬に行ってきました。事前学習での印象は、沢山の花や植物があり、その上、木の板で作られた道がありとても歩きやすいところだという印象を受けました。尾瀬までの道中は、楽しみな気持ちでいっぱいでした。実際に尾瀬に着いたら、道は歩きやすくなっている道もあれば、ここは本当に道なのかと思ってしまうような崖の道もありました。2日目に登った燧ケ岳はまさに、そういう道でした。それでも一緒に行動した班のみんなで「大丈夫?」や「ここ気をつけて」などの声かけがあり、だんだんと班の中で打ち解けることが出来き、楽しく登ることが出来ました。1日目はあまり会話がありませんでしたが、2日目以降は会話が増え、お互いの事を色々と知ることが出来ました。悪天候で大変な事もありましたが、登山の大変さと共に楽しさも知ることが出来たキャンプでした。

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国内添乗研修実施報告

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現代文化学部准教授 小林奈穂美

 現代文化学部では、3・4年次生対象科目として「国内添乗研修」を開講しています。
本年度は、8月25日(月)~8月29日(金)までの4泊5日、大阪・京都で研修を実施しました。春学期に座学で学び、いよいよ実施体験です。男子12名、女子5名が今回の実習に参加しました。
 添乗員は、旅程管理・さまざまな旅行サービス受領サポート・団体管理・旅行相談・豊かな旅づくり・金銭管理をひとりで行う役割を担っています。4泊5日の間、学生は添乗員として行動する場面と、お客様として行動する場面を何時も交互に体験していきました。
 添乗業務は、実は前日から始まっています。「対客電話」と言って、同行のご挨拶と共に、明日の集合場所と時間、旅程の確認、注意事項などを伝え、最後に質問を受け、お客様との信頼関係づくりをします。前日、指定の時間に学生は添乗員として、私に電話をかけてきました。原稿を棒読みにしている人、上がってしどろもどろの人、予想をしていなかった質問に、会話が止まってしまう人もいました。対客電話の意味や電話で信頼関係を築くことの難しさを痛感したようです。電話をかけることをすっかり忘れたという学生がおり、翌日の集合時に早速私の雷が落ちました。


8月25日

羽田空港集合・空港施設把握・空港における添乗業務

 10時集合のあとは、早速、事前に決められた5つのチームに分かれ、課題に取り組みます。空港の設備や機能をしっかり把握しておくことは添乗員の基礎知識として大切です。
課題を終えて再集合、さていよいよ添乗研修本番です。添乗員(学生)は、受付案内、シートアサイン、ホテルへ電話をして予約を確認、受託手荷物や手荷物検査からゲートまでの誘導、添乗員はお客様が全員搭乗したことを目で確認したあと、最後に搭乗します。

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 伊丹空港に到着したあとは、チーム毎に京都へ移動です。移動手段もチームで考えます。京都総合観光案内所再集合までに、ミニツアーに必要な情報や資料を集め準備しなければなりません。その後、京都市内のホテルまで移動します。ホテルに到着し、スーツケースを預け、明後日から実施するミニツアーの下見のため、チーム毎に出発しました。

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ホテルチェックイン業務と明日の案内業務

 19時にホテルに再集合し、チェックインです。添乗員(学生)から鍵をもらいホテルの設備やロケーションの説明を受けます。その後、明日の集合案内や朝食の説明を受けたあと、各自部屋へ入りました。

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8月26日

朝食の誘導と本日のスケジュール等の説明

 朝のスタートは爽やかな挨拶から始まります。添乗員(学生)は朝食レストランの入り口でお客様を迎え、お席に誘導します。お客様の顔色や食欲から体調もチェックです。なかなか来ないお客様には、部屋に電話をかけます。

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一日バス観光の説明とホテルから集合場所までの誘導・世界遺産巡り後のホテル誘導

 今日は終日、世界遺産観光に参加します。京都を巡るバス観光から、添乗員、ガイドさん、ドライバーさん仕事ぶりとその連携などを学び、明日から行う自分たちのミニツアーの参考にすることが目的です。ホテルロビーに集合して、人数確認と観光内容の簡単な説明をした後、観光バスの乗車場所まで誘導します。観光の後は、観光バスの下車場所からホテルへ誘導します。

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 学生から提出されたレポートを見ると、移動中のバスの中では、終始ガイディングしながら寝ているお客様への気配りがあったこと、途中夕立があり集合時間にお客様が早く戻ると、予定より早く出発したこと、離団するお客様をきちんと把握していたことなどに気づいており、臨機応変な対応とはなにかを考えるきっかけにもなり、大変よい勉強になったようです。


8月27日

ホテルロビー集合と半日観光の説明と移動

 さていよいよ今日から、各チームが企画した半日ミニツアーを実施しながら、チーム単位で添乗業務を行います。午前と午後のチーム同士の打ち合わせも必要となってきます。
 旅程や持ち物、注意事項を説明し午前は扇子の絵付け体験のお店へ移動です。お店ではお客様が楽しんでいらっしゃるか、全体の様子を見ながらタイミングをはかり精算業務を行います。

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 祇園バス停前で一度解散して各自昼食をとり、同じ場所から午後の担当チームが添乗業務を行います。午後は京都水族館と東寺へ行くツアーです。集合場所での人数確認とツアー内容の説明のあとバスで移動し、水族館へ向かいます。事前に団体入場の予約をしてあるため、お客様より先に専用窓口へ向かい、受付と支払を行います。再集合の場所、団体写真やトイレの案内のあと、全員一緒に入場します。お客様が見学している間に、15時からのイルカショーを良い席で見ていただくため席取りをします。そして早めに再集合場所でお客様を迎え、団体写真を撮ったあとは、バスで東寺までご案内します。この後、現地解散となり、行程が無事終了しました。

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 観光地における添乗業務を任された担当学生たちは、下見をしたことでバス停の位置や施設への誘導はスムーズにできましたが、団体で移動することの難しさを痛感したようです。


8月28日

ホテルロビー集合と半日観光の説明と移動

 ホテルロビーに集合し、担当チームが旅程や持ち物、注意事項を説明します。午前は和ろうそく絵付け体験と三十三間堂と西本願寺を巡るツアーです。
 この日は、あいにくの雨でした。ホテルからバス停への移動、バスからバスへの乗り継ぎがあり、反対方向のバスに乗ってしまうというアクシデントもありましたが、余裕のある日程を組んでいたこともあり、体験場所へは予定の時間に到着できました。バス内では添乗員は立ったまま、お客様の様子を確認します。降りる際に傘をさしかけるなどの気配りもありました。お客様が見学している時間を利用し、集合写真撮影場所の設定や、バス停の確認もします。バス移動で三十三間堂と西本願寺を巡り、京都駅で一度解散して、各自昼食となりました。見学時間の余裕がほしい箇所もありましたが、旅程管理と精算業務もスムーズでした。臨機応変に対応することを学んだようです。絵付け体験の間に雨があがったことは何よりでした。

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午後の半日ミニツアーの説明と移動

 各自、昼食を済ませ、京都駅の解散場所に再集合し、担当チームが旅程や注意事項を説明します。祇園の甘味どころでパフェを食べ、祇園から石塀小路、八坂の塔までを散策したあと、京都タワーで夜景を見るツアーです。
 京都駅の再集合場所で人数確認し、祇園行きのバスに乗ります。バスを祇園で降り、予約した甘味どころまで移動です。事前に予約の確認をしてあるため、入店もスムーズで2階の座敷に通され、わらびもちパフェをいただきました。お客様が食べている間に精算をします。金額に誤差が生じるというアクシデントがありました。これは確認不足で反省点です。その後、ところどころで集合写真を撮りながら、清水道バス停まで誘導します。
 夕方ということでバス停が、大変混雑していて、乗るまでに時間がかかりました。これも想定外のことでした。なんとか京都駅に着き京都タワーへの誘導は、下見の甲斐があり精算業務を含め、大変スムーズでした。京都タワーで夜景を堪能して解散となりました。

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8月29日

ホテルチェックアウト業務

 チェックアウト業務は、清算・忘れ物の確認と移動における注意点、京都駅に大きな荷物を先に送るので、個数の確認などを行いホテルと確認します。

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ホテルロビー集合と半日観光の説明と移動

 ホテルロビーに集合し、担当チームが旅程や持ち物、注意事項を説明します。今日はおたべづくり体験と伏見稲荷大社を散策する半日ツアーです。
 まずはホテルから地下鉄とバスを使っての移動です。地下鉄は通勤時間と重なるので、通勤客に迷惑にならないよう誘導します。地下鉄は事前に切符をまとめて購入しバスは降車の際にまとめて支払をします。予約してある店でおたべづくり体験と工場見学のあと、再びバスに乗って京都駅に移動します。実はこのルートのバスは小さいタイプのため、一般のお客様と一緒に全員が乗れるのか下見の際に不安があり、市営バスに問い合わせをしたところ、臨時便が手配されました。市営バスがこのような対応をしてくれるのかと大変驚きました。京都駅からはJR奈良線に乗り換え稲荷駅へ移動です。これも事前に人数分の乗車券の手配が必要です。これも下見の成果があり、大変スムーズに誘導できました。稲荷駅から伏見稲荷大社の再集合場所と時間の案内、昼食のおすすめどころを紹介して解散し、再集合と集合写真の撮影、JRで京都駅までの誘導と、無事に終了となりました。最後のチームらしく、昨日までのチームを参考に添乗業務が行われていました。旅程管理、精算管理もよくできていたと思います。京都駅八条口の再集合場所で一時解散となりました。

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京都駅のJR団体入札とシートアサイン、駅内からホーム乗り口までの誘導、離団手続きと東京駅挨拶
 添乗員(学生)は解散後に残り、導線の確認とシートアサインを行います。事前打ち合わせのお蔭でスムーズな誘導、団体入札、座席への着席ができました。途中離団するお客様のための、手続きも学ぶことができました。

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 定刻どおり東京駅に到着、添乗員(学生)の最後のご挨拶で終了となりました。
春学期の座学では、これで実習は大丈夫だろうかと心配しておりましたが、それぞれの担当業務はプロの添乗員の詳細なレクチャーを受けながら取り組んでいました。半日ミニツアーは、男女、3年次生、4年次生をバラバラにしてチーム編成をしましたが、それぞれ役割を分担してチームで取り組む意識がありました。添乗業務を体得するための研修ですが、寝食を共にすることで、学びの多いものになったと思います。
参加した皆さん、大変お疲れ様でした。

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海外添乗研修実施報告

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現代文化学部 福永 昭教授

研修日 2014年9月9日(火)~13日(土)3泊5日
場 所 インドネシア(バリ島)
受講者数 5名

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[科目の目的]:
(1)本学卒業後、添乗員(ツアコンダクター)として仕事をすることができるように、添乗員としての具体的業務について、実地研修を行う。
(2)リゾートスタッフ(GO)として仕事をすることができるように、リゾートスタッフとしての具体的業務について、実地研修を行う。

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[実習内容]:
[9月9日(火)]
・成田空港業務指導(集合手配、ガルーダ航空チェックイン手配、イ国入国ビザ手配、イ国入管・税関資料作成等)
・デンパサール空港業務指導(入管・税関通過手配、旅行荷物回収手配、現地係員との打合せ、ホテル送りリムジン手配等)
・リゾート業務指導(チェックイン手配、現地スタッフ紹介、現地施設案内、夕食手配)
・日本人スタッフ打合せ
[9月10日(水)]
・現地スタッフ面談、施設利用手配、アクティビティ参加手配、朝/昼/夕食手配、両替手配、デポジットカード手配、クレジットカード利用案内、セイフティボックス利用手配、日本との連絡方法案内(無料WI-FI、国際電話等)、エクスカーション手配、等
・日本人スタッフ打合せ
[9月11日(木)]
・現地スタッフ面談(日本人対応担当)、緊急時対応案内(病気、ケガ、盗難、事故他)、ショッピングモール案内、施設利用手配、アクティビティ参加手配、エクスカーション手配、等
・日本人スタッフ打合せ
[9月12日(金)]
・リゾート業務指導(レイトチェックアウト手配、バゲッジコレクション手配、チェックアウト手配、ホテル支払手配、空港送りリムジン手配)
・デンパサール空港業務指導(空港使用料支払手配、ガルーダ航空チェックイン手配、免税品購入手配、日本入国書類作成手配等)
・日本人スタッフ打合せ
[9月13日(土)]
・成田空港業務指導(解散手配、入管・税関通過手配、旅行荷物回収手配、記念撮影、写真交換会手配連絡、両替等)
・日本人スタッフ打合せ
・帰国後、礼状の作成、発送
・結団式と思い出の会の実施

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【本研修の成果】
(1)添乗業務とは出発から帰着までの間の旅程管理業務のことである。旅行契約書に基づくサービスの確実な提供、計画変更の場合の代替サービスの措置、事故対応などが、添乗員の行う業務である。本科目を修了することにより、海外添乗業務を1人でできるようになるように指導した。参加学生は、卒業後、添乗員として仕事に就くことができると思われる。

(2)本研修を受けることにより、添乗員訓練とともに、旅行業全般についても知ることができた。ツアープラニング、パンフレット作成、現地航空会社・ホテル手配、広告宣伝、旅行催行、精算処理、事故処理、リピータ化促進、インターネット販売等についても、現地において解説したので、これまでに教室で得た知識を実地に再確認することができた。

(3) リゾートスタッフ(GO)として仕事をすることができるように、リゾートスタッフとしての具体的業務について、実地研修を行った。
けっして高い給料でもなく、労働時間もおどろくほど長いなかで、これほどまでの熱意を持って毎日、仕事ができるのはなぜか、そのことを中心にして、3人の日本人スタッフに話を聞いた。結論として、「仕事が好きだ」、ということに行き着いた。参加学生にとって、好きな仕事をすることの重さについて、考えてもらえたと思う。

以下、学生の感想を掲載いたします。

☆ 白いビーチ、青い空、見わたすかぎりのインド洋、夢のような4泊5日でした。楽しかった。また、来年も来たい。
☆ リゾートで楽しそうに働いている人たちがうらやましいです。わたしも、いつか、MAYAさんと一緒に働きたい。

フィールドトリップⅡ②  実施報告4

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現代文化学部 小林奈穂美准教授

 この科目は2年次生が現代文化学部で学ぶにあたって基礎となる重要な科目「コース共通科目群」の2つのカテゴリーのひとつである"フィールドスタディ"に位置付けられ、学びの場を広く学外に求めた体験重視型の科目のひとつです。全部で10科目が設定されており、その中から1つを選択することになっている必修科目です。

 その第4回目が9月17日(水)に行われました。テーマは「外資系ホテル接客の極意を学ぶ」です。学びの場をご提供いただいたのは、恵比寿ガーデンプレイスにある、ウェスティンホテル東京です。

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 2階のホワイエに集合し、2つのグループに分かれて地下宴会場、客室、最上階のレストランとバーをご案内いただきました。

地下宴会場見学
 地下2階の「ギャラクシー」は、天井まで5mの高さがあり、広さ1,020㎡、シアタースタイルで最大1,224名を収容できる宴会場です。規模や内容によって可動式の壁になっており、業界や企業の会議、商品発表会や周年行事などのイベントで使われるそうです。地下とは思えない解放感と、ヨーロピアンクラシックを象徴するシャンデリア、絵画、絨毯など調度品の重厚感が絶妙のバランスです。乗用車を搬入できるようになっていることには、大変驚きました。地下1階の宴会場は50名~100名ほどの披露宴会場として使われることが多いそうです。

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客室見学
 今回は20階にある、最上級の「プレデンシャルスイート」を見学させていただきました。円形のエントランスから左右に分かれています。右側には、ダイニングテーブルがあり、会議や家族での食事に使われることもあり、キッチンも備わっています。

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 左側には、大型テレビの奥にキングサイズのヘブンリーベッドがあり、サウナやジェットバスがあります。ダブルシンクの洗面台がとても好評だそうです。210㎡ある部屋では、キングサイズベッドが小さく見えてしまいます。ソファーセットも2セットあります。

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 窓からの眺望も素晴らしく、東京タワーやスカイツリーまで見渡せます。学生たちはその景色に皆、絶句しておりました。

レストラン&バー見学
 22階のレストランとバーは夜に備えて準備を行っている時間帯であったため、隅々まで見学させていただきました。窓ガラスが大きく、どの場所からも夜景の素晴らしさを堪能できるようになっています。お金を貯めて意中の人と過ごしたいと思った学生もいたようです。

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会議室にて質疑応答
 最後に4階の会議室で学生からの質問に答えていただきました。「外国のお客様の割合は」「著名人が利用したときの対応のポイントは」「仕事の目標は」「語学力はどの程度必要か」「どのようなおもてなしを心がけているか」など、活発に質問をしていました。

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 営業担当の宮内さん、北井さん、坂崎さんには、ホテル内のご案内の後、質問にも丁寧に答えていただき、本当にありがとうございました。学生の中には、ホテルの仕事に強い関心を持った学生もいました。

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最後に記念撮影

以下、学生のレポートを一部掲載いたします。

・前期の講義でホテルについて学んだが、実際に利用したり、見学してみないとわからないこともあった。ホームページには書いていないことも営業の方にお話ししていただき就職活動に向けた内容も聞くことができた。
・一流のブランドホテルとして愛され、発展し続けている理由は、独自のサービスとスタッフのおもてなしでお客様に最高の癒しを提供しながらも、そのスタッフたちへの支援やケアも欠かさないところにあるのだと考える。
・旅行などで訪れた常連の人も、ホワイトティーの香りを嗅ぐことにより旅の疲れも取れ安心する。どこのウェスティンホテルにいても、いつも同じ感覚がするから「また来よう」という考えになるのだと考える。

2014年度現代文化学部 『卒業研究題目』一覧について

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現代文化学部教務委員長

 現代文化学部では、卒業研究を4年間の学びの集大成と位置づけ、必修科目にしています。提出日は12月18日となっており、その後1月10日には卒業研究発表会が予定されています。この卒業研究発表会は、一般にも公開されていますので、是非ご参加ください。

 7月には仮題目が提出され、10月には本題目が提出されて、いよいよ各自のテーマが決定しました。提出期限まで2ヶ月あまり、卒業研究の作成も山場を迎えています。4年次生のみなさんは、みずから納得のいく卒業研究を完成できるよう、力を尽くしてください。教員全員がみなさんを応援しています。

2014年度 現代文化学部卒業研究仮題目一覧(245KB)

都市探訪 実施報告4 「水辺の多層空間都市Tokyoを体験」

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現代文化学部 本間邦雄教授

 現代文化学部には、2年次生必修の「フィールド・スタディ」科目の1つとして、「都市探訪」という科目が設けられています。
 都市の歴史的形成と今日の展開に関係するいくつかのテーマをとりあげて、事前授業をしたうえで、実地見聞をおこなっています。その一環として、10月4日(土)に、「水辺の多層空間都市Tokyoを体験」と題して、浅草から水上バスで隅田川を下り、日の出桟橋から増上寺、東京タワーと巡ってきました。総勢16名です。
 江戸・Tokyoを、陸路と水路、歴史的な多層性、空間的な上下の運動によって、数時間のうちに実地に見聞・体験するルートです。今回は、各所で、観察記録を「調査票」に記入してまとめることも課題となっています。

 10月4日(土)、さて、天気はまずまず。
 東京メトロ銀座線・浅草駅徒歩1分の、「浅草文化観光センター」前にて13時集合。信号を渡って、向かいの雷門の前へ。土曜日は普段より混雑。門の左右のどちらが風神、雷神かを確かめて、さあ出発。人通りの多い仲見世をくぐり抜けて、宝蔵門を通り本堂へ。外国人観光客も目立ちます。

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浅草寺の本堂前を散策

 14:20に吾妻橋の水上バス乗り場に集合。隅田川を挟んで、炎のオブジェのアサヒビール本社の脇にスカイツリーも近くに見え、写真のスポットにもなります。
 14:40、水上バスに全員乗船し、思い思いの席で、いざ隅田川を下ります。くぐり抜ける10数か所の橋や左右の建造物、運河を眺め、明治以降の情緒と現代の姿を重ね合わせます。こうして40分程で、日の出桟橋に到着。

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水上バスで隅田川を下る

 徒歩で浜松町駅に向かい、駅構内と世界貿易センタービルをくぐり抜けて、大門通をまっすぐに一路、増上寺へ。大門と三解脱門を通って、徳川将軍家の菩提寺・増上寺境内に。大殿の正面階段で記念撮影。後方には東京タワーがそびえ、江戸と戦後日本の不思議な共時的並存の趣きです。

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増上寺の階段で集合写真

 16:15、最終目的地の東京タワー到着。大展望台にのぼり、四方を見渡し、眺望のなかのモニュメントや建物群を、案内板などを参照しつつ確認します。周回の途中、足元直下が透けて見える床窓を覗いて足がすくんだりもして、東西南北のランドマークをチェック。
 しばし眺め入る夕暮れのパノラマ東京をあとにして、エレベーターを下り、17時に一階入り口に再び集合。全員の点呼をとって今日の行程は無事終了しました。参加者は、調査票をもとに、レポート作成の材料をたくさん仕入れたことでしょう。
 こうして、タワー前から坂道を下って東京メトロ・神谷町駅に向かい、三々五々帰路につきました。

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東京タワーまであと一歩

フィールドトリップⅡ②  実施報告5

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現代文化学部 小林奈穂美准教授

 この科目は2年次生が現代文化学部で学ぶにあたって基礎となる重要な科目「コース共通科目群」の2つのカテゴリーのひとつである"フィールドスタディ"に位置付けられ、学びの場を広く学外に求めた体験重視型の科目のひとつです。全部で10科目が設定されており、その中から1つを選択することになっている必修科目です。

 その第5回目が9月28日(日)に行われました。テーマは「アジア最大級の旅の祭典を体感する」です。学びの場は、ビッグサイトで開催されたツーリズムEXPOジャパンです。

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 このイベントは、海外から150を超える国・地域及び国内から47都道府県が参加し、食やエンターテイメントなど各地の魅力が一同に体感できる旅の祭典です。

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 学生たちは、

  1. あなたが選ぶ出展ブースベスト3
  2. 国際的なイベントを自ら体感して感じたこと
  3. ワールドフードコートで世界の味を体験

と3つの課題に取り組みました。

 残念ながら、これは美味しいという食には出会えなかったようですが、ボディペインティングを体験したり、ノベルティグッズやパンフレットをもらい荷物が増えたりと、ずいぶん楽しい体験をしたようでした。

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 半日で世界中を旅した学生たちから、どんなレポートが提出されるか楽しみです。

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11月29日(土)のオープンキャンパス『模擬授業』予告編!


フィールドトリップⅡ② 実施報告6 東洋とは/駒込の東洋文庫と西洋庭園

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現代文化学部 小林将輝准教授

 現代文化学部のエクスカーション(巡検)授業である「フィールドトリップⅡ」の授業の第6回が10月19日(日)に駒込にて実施されました。
 日本は「東洋の島国」などと言われますが、ヨーロッパの人達から見て東に位置する中東、そしてアジアは、彼らの学問的関心の対象になりました。そうして「東洋学」を発展させたわけですが、今回訪れる東洋文庫はアジアでの東洋学の拠点の一つであり、90年という長い歴史と豊かな蔵書を有しています。また、近隣にある六義園と旧古河庭園も訪れ、日本式の庭園と西洋式の庭園を比べ見て、東と西の問題を庭園文化の面から考えてみたいと思います。

 駒込駅に集合して、さっそく東洋文庫にむかいます。東洋文庫は立派なミュージアムが併設されているので、そちらを訪問しました。まず驚くのは、このミュージアムの目玉「モリソン文庫」です。オーストラリアのジャーナリストG.E.モリソンが収集した2万4千点の東洋学関連文献のコレクションを、東洋文庫の創設者である岩崎久彌が購入したものです。

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 コレクションそのものも大変すばらしいのですが、本が好きな人にとっては、むしろ壁のようにそびえる本棚が夢のような空間を与えます。学生たちも館内を見学する前に、まずはこの圧倒的な本の前でしばし佇んでいました。
 今回はワークシートを使って作業する形式にしてみました。設問のヒントを頼りに該当する展示物を探し出し、必要事項を記入していきます。ただ漠然と見るよりも、作業をしながらの方が学生たちには集中しやすいようで、かなり熱心に取り組んでいました。約2時間取り組んで東洋文庫をあとにしました。

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 次に訪問したのは、東洋文庫のすぐ近くにある六義園です。元禄8年(1695年)につくられた回遊式築山泉水です。明治時代に三菱創業者の岩崎家の所有になり、その後、東京都に寄付されて、一般にも開放されることになりました。

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 六義園は広大な敷地を持つ、緑豊かな美しい庭園です。学生たちもこの純和風の庭園を歩きながら、東洋文庫での勉強で疲れた頭をリフレッシュさせたようです。この日は、お茶の作法を体験するイベントが開かれていたので、それにも参加して、おいしいお茶の入れ方を学びました。

 六義園からしばし歩いて、最後に訪問したのは旧古河庭園です。もともとは古河家の敷地で、大正期に建築家ジョサイア・コンドルによって設計された洋館が建てられました。また、広大な敷地に、洋館の前には西洋式庭園があり、その周りには日本式の庭園が配置されるという面白い構成になっています。

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 コンドルは鹿鳴館や三菱一号館(2009年にレプリカで再建。現在は美術館)など明治、大正期を代表する建築の多くに関わり、日本の建築文化に大きな貢献をした人です。この授業では第2回にフランク・ロイド・ライトの建築を池袋で見ていますが、はからずも日本の近代建築に大きな影響を与えた二人の作品を見ることになりました。

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 この日は天気も良く、巡検には最適の日でした。終了後、レポートを提出して、フィールドトリップⅡの授業は全て終わりとなります。お疲れ様でした。

フィールドトリップⅠ 実施報告4 成田空港 バックヤードツアー

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現代文化学部 小林奈穂美准教授

 現代文化学部のエクスカーション(巡検)授業である「フィールドトリップⅠ」の第4回が11月9日(日)に実施されました。今回は「成田空港バックヤードツアー―立ち入り禁止区域&機内食体験―」と題して、成田空港を訪れました。
 今回の目的は空港を支える業務の中で、センディング業務とケータリングサービスの仕事を見学することです。

 まず、第2ターミナル3階出発ロビーに集合しました。ワールドエア&シーサービス株式会社というセンディング会社の加瀬さんにお話しを伺いました。センディングとは、パッケージツアーのお客様をスムーズに出国させるために旅行会社から依頼を受け、手続きのサポートを行う業務です。

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 センディングは日本独特のシステムであること、航空券がEチケットになり個人旅行のお客様が増えたため、センディング業務の需要は減っていることを学びました。船員の出迎えや各社空港カウンター業務である、グランドスタッフ業務も行っていて、VIPや芸能人の送迎時は、多くの会社がそれぞれの役割を分担しながら連携して業務にあたるそうです。移動しながら、3階の主な機能について説明を受けました。インラインスクリーニングシステムが導入され、手荷物検査台がなくなったことで、フロア全体の混雑緩和に繋がったが、搭乗者以外の見送りの人もチェックインカウンターまで入れるため、かえってカウンターが混雑するようになったそうです。

 2階の到着ロビーでは、AかBのどちらかに出口を集中して効率化を図っていることや、出迎え業務のある際には、シートカテゴリーや、機材とシート番号から到着時間からどのくらいかの目処を予測していることや、LCC(格安航空会社)のチェックインの特徴なども説明していただきました。

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 最後に屋上階の見学デッキで休憩となり、加瀬さんそして、昨日からセンディングのアルバイトをしているという女子大生を囲み、いつの間にか質問タイムになっていました。学生たちは、空港業務について少し関心を持ったようです。約1時間30分に亘り、学生にとっては耳慣れないセンディングという業務について多くのことを丁寧に解説していただきました。お忙しい中、ありがとうございました。

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 次は第2ターミナルを出て駐車場を経由し、機内食を作っている工場であるCOSMO企業株式会社に向かいました。入り口で本間次長が待っていて下さいました。応接室にはすでにブリティッシュ・エアウエイズのエコノミークラス用の食事が用意されていました。本間次長からひととおり説明を受け、チキンとミートボールのいずれかを選択して、早速頂きました。見た目より、ボリューム満点でした。食材は日本産ですが、ミネラルウォーターやバターはイギリスから空輸されているものを使っているそうです。珈琲まで頂いた後、工場見学用の白衣、帽子、靴カバーを付けていざ見学です。

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 ここは、サラダとデザート、そしてファーストクラス、ビジネスクラスの機内食を作っている工場で、約500名の従業員が毎日10,000食を作っているそうです。いつもは指示書に沿って仕込みや調理、盛り付けの様子を目の前で見ることができるのですが、ちょうど昼休みで作業中の方はわずかでした。零下20℃の保管エリア、保税エリアと隅々まで見学させていただきました。そのほとんどが手作りだったことには大変驚きました。工場内は、複数の航空会社の機内食を扱っていることもあり、撮影は禁止でしたが、学生は、工場の様子をしっかりと目に焼き付けたことでしょう。

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 航空会社からの要望に応えながら、試食やプレゼンを繰り返し日々、創意工夫をしているそうです。航空会社の抜き打ちでの視察もあるそうです。多くの取引先航空会社から、何度も表彰されていて、そのクオリティの高さと信頼の厚さが伺われました。

 本間さんのお話から、自信と誇りをもって仕事をしていらっしゃる様子がうかがわれました。そしてお出迎えからお見送りまでしていただき、大変暖かいお人柄にも触れさせていただきました。ありがとうございました。

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車両価格8,000万円というA380専用の機内食運搬用トラックの前で記念撮影


 見学後は空港まで戻り、2階で解散となりました。午後から雨との予報でしたが、薄日が差すほどで暖かな一日でなによりでした。

 今回も昨年同様、ヨーロッパ専門の旅行会社である、株式会社ワールド・ストリームの塩路様にお力添えをいただきました。本当にありがとうございました。今年度は、新卒留学生の採用もご検討いただいています。ご縁があればと願っています。

 学生への課題として、国際空港には、どんな裏方業務があるのか、どんなことを学んだかをレポートすることになっています。どんなレポートがあがってくるのか、とても楽しみです。

産業観光論 五十嵐酒造株式会社で工場を見学させていただきました

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現代文化学部 平井純子准教授

 「産業観光論」の授業の一環として、大学から徒歩20分ほどの川寺地区にある五十嵐酒造株式会社の工場を見学させていただきました。

 今の時期は仕込みの真っ最中。蔵人の村上さんから、日本酒づくりの一つ一つの作業の過程を丁寧に説明していただき、実際の現場を見せていただきました。学生たちは普段見ることのない現場に驚きつつ、日本酒づくりは非常にデリケートで、生きものを扱う、気を使う仕事だということがよくわかったことと思います。

 五十嵐酒造の皆さま、お忙しいところ、ありがとうございました!


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歴史探訪 実施報告4「江戸の町をイメージする」

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現代文化学部 廣野行雄教授

 現代文化学部比較文化コースでは、新カリキュラムとして、「歴史探訪」というオムニバス形式の科目を開いています。4人の担当教員が、それぞれ一週前に事前授業を行い、次の週の土曜日に受講生とともに学外の史跡を訪ねるというものです。その殿軍(しんがり)として10月18日(土)と11月15日(土)の二回にわたって、江戸の名残を求めて都心へ出かけてきました。

 この授業で成果をあげられるかどうかは、想像力をうまくはたらかせられるかどうかにかかっています。では、どうやったら想像力をうまくはたらかせることができるでしょうか。
 事前に入念な下調べをして十分な知識を得ておくことです。よけいな知識は想像力をひろげる妨げになるなどという、もっともらしい顔つきをした軽薄な謬説(びゅうせつ)に惑わされてはなりません。想像、いや空想でさえもけっして現実から離れることはできないのです。その証拠にどんなお化けや怪獣も現実の人間や動物の姿のデフォルメにすぎないではありませんか。現実があってこその想像であり空想なのですから。

 もうひとつ大事なことは、現代に生きる我々の常識や価値観を安易に過去の時代にあてはめてはならないということです。たとえば、江戸時代(と、ひとくくりにすることに問題はありますが)は、封建的秩序の世界でしたから、現代では何でもないありふれたラブストーリーも、周囲の冷たい視線にたえ、罪悪感に苦しみながら、やむにやまれぬ思いに突き動かされての死に至る悲劇になりかねなかったのです。現代人そのままの人間が、たんに髷(まげ)を結って着物を着ただけの時代劇に何の意味(おもしろさ)があるでしょう。時代の制約というきびしいルールに従ってこそ、過去へさかのぼって遊ぶというゲームの真の醍醐味も味わえようというものです。

 10月18日は、日なたにいると暑いような陽気でした。旧江戸城大手門前に集合、まず近世初頭まで江戸城は日比谷入り江という深く入り込んだ湾に面しており、現在の内堀通りから日比谷通りにかけてが海の底であったという事前授業で仕入れておいた知識と、目の前の、車がめまぐるしく行き来する内堀通りやパレスホテルから帝国劇場へかけてのビル群の存在という現実とのギャップを楽しみます。続いて、参勤交代で出府した挨拶に登城する十万石くらいの外様大名の気分になって大手門から東御苑へと向かいます。下乗橋のあたりで駕籠から降り、わずか数人の家来とともに百人番所をすぎ、中の門をくぐってようやく玄関にたどり着きました。虎の間に詰めている書院番士に刀を預け、御数寄屋(おすきや)坊主に先導されて大広間から松の廊下へとさしかかります。ここは元禄14(1701)年に赤穂(あこう)事件の発端になる、赤穂藩主浅野長矩(あさのながのり)が高家吉良義央(きらよしなか)に斬りかかった場所です。2014年10月18日現在、目の前にあるのは、広い芝生の片隅の木陰に「松の廊下跡」という案内板が立っている小径だけです。さあ想像力をフル回転させましょう。今自分がいる、この場所を浅野内匠頭と吉良上野介だけでなく、あの水戸黄門が、「暴れん坊将軍」吉宗が、大老井伊直弼が歩いたのだと。

 その後、黒書院で将軍に拝謁をすませ、江戸時代には絶対無理だったことですが、特別に大奥を通過させてもらい、明暦の大火で焼失した天守閣跡の天主台に上って江戸城本丸の壮大さをしのんだのでした。

歴史探訪 実施報告5「大江戸エンターテーメントの町々」

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現代文化学部 廣野行雄教授

 前回(10月18日)にひきつづき、受講生諸君と江戸の世界への散歩に出かけました。今回(11月15日)は浅草と両国です。

 浅草といえば浅草寺(浅草の観音さま)ですが、上野の寛永寺ができるまでは浅草寺が徳川家の祈願寺でした。浅草寺そのものは、たいへん古い縁起をもつお寺ですが、なぜ徳川氏と直接関係の無い浅草寺が祈願時に選ばれたのでしょう。それは、浅草寺が江戸の、正確には江戸城の東北、風水で疫病や災厄などがやって来る方角とされる鬼門の方角にあるからでした。まがまがしいものを封じるためのお寺が浅草寺というわけです。小塚原の刑場、遊里吉原、そして天保の改革で、別々の所にあった芝居小屋江戸三座がやはり浅草寺の裏手に猿若町として集中移転させられたことも偶然ではなかったということです。

 この日も小春日和の好天に恵まれました。集合場所は雷門の前でしたが、まさに「江戸名所図会」の図版そのままに雑踏をきわめていました。中国語やら英語やらが飛び交っています。これではいつ本堂にたどり着けるかわからない、というわけで、途中までは仲見世の裏を通って行きました。本堂でお参りをすませた後、本堂の裏手にある九代目団十郎の「暫」の銅像、三社祭で有名な浅草神社、その境内の初代吉右衛門や久保田万太郎の句碑をめぐってから、前述の猿若町に行ってみました。道をはさんで片側には中村座、市村座、森田座の江戸三座、それと向かいあって芝居茶屋が立ち並んでいる、というのが事前授業で見た猿若町のにぎわいを描いた錦絵でした。さて、今日の浅草6丁目(旧猿若町)はというと、これがまたみごとに地味そのものの町になっていました。もし、ここがかつて芝居町であったという案内板と歌舞伎小道具で有名な藤波小道具店のビルと倉庫がなかったら、誰もあの錦絵の中の町と何の変哲もない事務所やビルが建ち並ぶだけの通りとを結びつけることはできないでしょう。受講生諸君もあまりの落差の激しさに、あっけにとられているという風でした。

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(左)九代目市川団十郎「暫」像、(右)浅草神社の玉垣

           

 浅草が寺なら両国は橋です。明暦の大火で隅田川に行く手を阻まれた人々が大勢亡くなったことから、この場所に橋が架けられ、東の橋詰には被災者を弔う回向院が建てられました。橋の西岸が武蔵国、東岸が下総国なので両国橋というわけです。古代、橋は異界と通じている場所と考えられていたようです。酒呑童子にまつわる鬼は一条戻り橋に現れ、橋のたもとには橋占(はしうら)という占い師がいました。芸能者の賤称を河原者(かわらもの)というのも橋とつながりがあるかもしれません。両国橋の両岸に回向院の出開帳(でかいちょう)をあてこんで見世物小屋が立ち並んだのは、たんに広小路という火除け地があったからだけではないでしょう。

 典型的な江戸っ子をうたった端唄の文句は「芝で生まれて、神田でそだち、今じゃ火消しのまといもち」。つまり、当時のかたぎの(といえばいいすぎでしょうか)人々の住む町といえば、まず芝であり神田であって、浅草や両国はある種特殊な区域だったのではないでしょうか。
 この日ちょうど回向院は出開帳があって入場料を払わないと入れてもらえませんでした。吉良邸に討ち入った後、回向院での休息を許してもらえなかった赤穂浪士と同じだねと笑いあいながら吉良邸跡へと向かいました。

 最後は、江戸東京博物館で江戸城松の廊下などを厳密に復元した模型やら原寸大の中村座を見て、二回にわたった江戸への旅を終わったのでした。

学部DAY実施報告その1

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 11月25日(火)は、全学的に学部DAYという、特別授業が全学的に実施されました。学部DAYとは、通常の授業の枠組みではできない学びを経験してもらうために、学部ごとにさまざまな取組をするための日として、毎年実施されています。
 現代文化学部では、"キャリア"をキーワードとして各学年に分かれて、実施しました。今回は2年次生対象の学内プログラムについて報告いたします。

学内企画『はたかち』カードを使った自己理解とグループワーク

現代文化学部 小林奈穂美准教授

 2年次生を対象に114名が参加して行われました。講師にお招きした作田 稔氏は、「はたかち」カードを開発した、NPO法人日本キャリア・カウンセリング研究会の理事でいらっしゃいます。同研究会からファシリテーターとして、内村氏、堤氏、平氏にもお手伝いいただきました。
 内容は、働くうえでの価値観について考えを深め、言葉にして表現をするために開発された『はたかち』カードを使い、言葉を大切に使いながら小グループによる、自然な気づきを深めるワークショップです。個人ワークとグループワークでお互い自分について語る時間を十分にとりながら進めるという進め方です。
 最後には、内的キャリアの意味・意義・価値についてまとめられ、ファシリテーターの方々おひとりずつ、学生への暖かいメッセージをいただきました。豊富なキャリアをお持ちの皆様の話は、学生にも説得力があったようです。終始、和やかな雰囲気のまま終わることができました。

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 今回、このプログラムを聴講した教員のコメントを紹介いたします。
・このカードに引きずり込まれるように熱中する学生がいた。カードのおもしろさに気づいたのであろう。
・大変面白い授業であったと思います。学生も楽しそうに話すときは話す、先生の話を聞くときは聞くというメリハリができていた。
・カードを使用しての作業は真面目にやっている様子でした。
・自分の価値観と他人の価値観が違うということを目に見える形にして気づかせることができる。
・最後にカードの意味が明かされる仕掛けが面白い。学生が自分でも意識していない価値観に向き合うよい機会でした。

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 最後に、今回担当いただいた、講師の皆様からいただいたコメントを紹介いたします。
・思った以上に楽しくやっている感じを受けました。グループでの語り合いも予想以上に積極的に自分のことを話していたように思っています。選んだカードが安定などほぼ一緒であるのには興味深いものがあります。
・教員の方が積極的に参画され同様の効果を生んだように感じている。その場にいる者全員が全体で参画することの重要性を痛感した。
・殆どの学生が安全な生き方、より広い生き方を志向しているのには、無理はないとは思いながらも、この一回の人生を通してぜひ実現したい夢を持ってほしいという感想を持ちます。
・普段話すことのないテーマにも関わらず、自分流の自己表現で、それぞれの価値観の違いとこれからの学生生活への気づきを得ているように思われた。

現代文化学部卒業研究発表会のお知らせ

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現代文化学部教務委員長 吉野瑞恵

 現代文化学部では、12月18日(木)に卒業研究の提出が行われました。早々と完成させ余裕の笑顔で提出した学生、直前までパソコンと格闘して疲労の極みという顔で提出した学生など、取り組み方はさまざまでしたが、どの学生も全力を出し切ったという表情で提出会場をあとにしました。
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 そして1月10日(土)には、提出した卒業研究の成果を教員や学生たちの前で披露する卒業研究発表会が予定されています。これまでは文献を調査し(あるいは実験結果を分析し)、検証したうえで文章にまとめるという作業でしたが、今回は自分がまとめた研究成果をわかりやすく人に伝えるという別種の試練が待ち受けています。副査の先生やフロアの学生たちから飛んでくる質問にも的確に答えなければなりません。このような試練を乗り越えて、はじめて卒業というゴールにたどり着くことができるのです。

 当日は午前10時から第二講義棟の各教室に分かれて発表会が行われます。学生のみなさんだけではなく、一般の方々の参加も可能です。これから演習に所属する予定の2年次生のみなさんもぜひ参加してください。発表会の詳しい予定と部屋割りにつきましては、当日第二講義棟入口に表示される予定になっていますのでご確認ください。


2014年度卒業研究題目一覧(264KB)

卒業研究発表会部屋割り(188KB)


第14回全日本ちゃれんGボール大会報告

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現代文化学部 檜皮講師

 2014年12月21日、国士舘大学世田谷キャンパスで開催された「第14回全日本ちゃれんGボール大会」に参加しました。
 この大会にゼミで参加をしたねらいは、1、専門競技とは異なる大会に関心を持ち、2、社会体育で行われていることについて理解を深め、3、体操を創造的に作る機会を持つことでした。
 ちゃれんGボール大会は、バランスボール(総称:Gボール)を使った競技会で、計測部門、シンクロ部門、オープン演技部門が実施されました。
 本ゼミでは、どれだけ上手にボールを乗りこなせるかを競う計測部門シニア2部(写真2点)と創作した演技を発表して観客の皆さんからの投票数で順位が決まるオープン演技部門(写真3点)に参加しました。

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計測部門の様子



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オープン演技の様子


 計測部門では、準優勝に現代文化学部4年の佐藤大地さん、第3位に現代文化学部3年の杉本修平さんが輝きました。さらに、オープン演技部門では、見事3位に入りました。
 演技の創作は、3年生が中心となって行い、卒業研究で忙しい4年生も演技練習に参加し、みんなで協力的に取り組んだことが結果に繋がりました。
 そして、本番では、会場のお客さんからもたくさんの声援をいただき、18名が一体となり楽しく演技ができました。表彰式での皆さんの笑顔は最高でした。
 ナイス!ちゃれんGでした。

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大会を終えて


2014年度現代文化学部『卒業研究発表会』終了報告

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現代文化学部教務副委員長

 1月10日(土)に現代文化学部の卒業研究発表会が開催されました。この発表会は12月18日(木)に提出した卒業研究の成果を披露するものです。卒業研究を提出した4年生、そして教員、さらに次年度に卒業研究を執筆する3年生も参加しました。また、一般にも公開されました。

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 比較文化、観光ホスピタリティ、スポーツ文化の3つのコースからなる現代文化学部の学生たちの卒業研究のテーマは、バラエティーに富んでいて、華やかなものでした。この日のために準備してきた発表者は、緊張のため硬くなったり、聴衆からの鋭い質問を受けて怯んだりすることもありましたが、いずれも研究の成果をしっかりと伝えようという真摯な姿勢で発表を行っていました。

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 また、発表会の後には第二講義棟15階で打ち上げパーティーが開催されました。発表会を乗り越えた学生たちの顔は皆明るく、親しい友人や教員たちとそれまでの苦労を振り返っていました。

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都市探訪 実施報告5「入間市黒須地区を訪ねて」

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現代文化学部 竹中彌生教授

 都市探訪最終回の授業は、11月29日、入間市の黒須地区見学に行きました。

 大変良い天気に恵まれ、総勢14人は13時に入間市の北口に集合し、先ず、旧石川組製糸西洋館(迎賓館)、そして日本基督教団武蔵豊岡教会、最後に旧黒須銀行を見学しました。

 西洋館は、石川組製糸の迎賓館として外国の賓客を迎えるために大正12年に建てられた興味深い建物です。石川組は、明治から昭和にかけて、入間市黒須を中心に全国に9つの工場を運営し、輸出用生糸の生産を行っていましたが、一時期は日本で第6位の生産量を誇り、特に、アメリカに輸出していたそうです。建物の中で、まだほとんどの日本人が和服を着ていたような時代に、アメリカ人とどのような会話をしていたのかと想像するもの楽しいものでした。

 武蔵豊岡教会は石川組の女工さんたちも礼拝に参加した大変美しい教会で、大正期に多くの洋館を建築した有名な米国人建築家W.M.ヴォーリズが設計したものです。西洋館と同じ大正12年に建てられたものですが、どちらの建物も関東大震災の時もびくともしなかったそうです。

 最後に旧黒須銀行を見学しました。この建物は入間市指定文化財になっている明治42年に建てられた、洋風土蔵造りの建物で、当時の銀行業務の様子がしのばれます。

 当日は、入間市博物館の学芸員の方たちが、普段は閉まっている迎賓館と黒須銀行をわざわざ私たちのために、開けて下さり、とても丁寧な説明をしてくださいました。また、豊岡教会も書記役員の黒田さまが、私たちを大歓迎してくださり、教会の歴史と石川組との関係について詳しく話してくださいました。

 駿河台大学に程近い、この地域にも明治から大正にかけて強い西洋の影響と交流があったことが理解できた見学でした。

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フィールドトリップⅠ 実施報告5 横浜居留地を訪ねて

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現代文化学部 平井純子准教授

 雲ひとつないくらい晴れきった12月14日(日)、第5回目となるフィールドトリップⅠを横浜・中区にて行いました。
 横浜は幕末に開港して以降、日本の近代化をけん引するべく発展を遂げてきた場所。また、多くの外国人がここで仕事をし、生活をしていた場所です。

 関内駅で集合し、まずは横浜スタジアムへと向かいました。野球をやっていたという学生が「ここで投げたことがあります!」と話してくれました。そこで「では開港してすぐ、この場所に何があったと思う?」と問うと、答えが出てきません。ここに何があったか、の答えがある一角へ。すると、「え?遊郭だったの?」と。そうです、ここは遊女300人がいた港崎遊郭があった場所だったのです。

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 当時、外国人居留地と日本人町を分けていた日本大通りを通り、イギリス領事館があった横浜開港資料館へ。ここでミッション「横浜中華街で牌楼と廟を見つけよ」。横浜中華街にある10の牌楼のうち5つと、関帝廟と横浜媽祖廟を撮影することを指令、そして、最終的に居留地時代に中国領事館であった公園に再集合、としました。学生たちは観光客でごった返す中華街へと向かっていきました。

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 再集合した学生たちは、異国情緒に浸りながらも、様々な印象をもったようです。

「パンダとか占いとか甘栗の押し売りとか、もともと多くはなかった店が目立っていて、問題もあると聞いた。有名な観光地でもいろいろな問題があることが分かった」
「肉まんやゴマ団子などが食べ歩きできていいけど、店に入るお客さんが少ない感じがした」
「横浜は知れば知るほど面白いと思った。華僑について関心をもった」

 飯能から元町・中華街へは乗り換えなしで行けるようになりました。時間はかかりますが、これからもどんどん足を運んでほしいものです。

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学部DAY実施報告その2

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 11月25日(火)は、全学的に学部DAYという、特別授業が全学的に実施されました。学部DAYとは、通常の授業の枠組みではできない学びを経験してもらうために、学部ごとにさまざまな取組をするための日として、毎年実施されています。
 現代文化学部では、"キャリア"をキーワードとして各学年に分かれて、実施しました。今回は3年次生対象の学内プログラムについて報告いたします。

学内企画『職業インタビューの報告』グループワークの結果発表と課題の共有

現代文化学部 小林奈穂美准教授

 3年次生を対象に141名が参加して行われました。講師は2年次生の「はたかちカード」を使った自己理解とグループワークをご担当いただいた作田稔氏です。ファシリテーターとして、内村氏、堤氏、平氏にもお手伝いいただきました。
約1か月前に事前説明会を行い、グループ課題が与えられていました。それは、3名~4名一組で、5年以上働いている職業人に対し決められた内容に従いインタビューを行い、レポートにまとめるという課題でした。その目的は「職業人へのインタビューを通して仕事をすることの意味を考えること」です。

 学部DAY当日はその結果を発表するというものでした。まず、代表2グループが発表を行い、その内容を全員で共有します。フロアの学生たちに質問や意見を求めましたが、なかなか「小さなチャレンジ」に挑む学生がいなかつたことは残念でした。

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 代表学生の発表のあとは、4名1組のグループに分かれて、一人ずつ報告をします。この4名のグループは事前課題を一緒に行ったメンバーではないため、他の3人のインタビュー内容も違います。それぞれ一人ずつが報告することで、内容を共有し、全員が互いに感想やコメントをフィードバックします。全員の前では「小さなチャレンジ」ができなかった学生たちも、小グループでは活発に話し合っていました。

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 最後には、内的キャリアの意味・意義・価値についてまとめられ、ファシリテーターの方々おひとりずつ、学生への暖かいメッセージをいただきました。

ここで「インタビューから気づいたこと、学んだこと」について、学生のレポートを紹介いたします。

  • まず、初めに感じたことは、ずっと同じ職業を続けていることの素晴らしさである。しかも、ただ続けているだけでなく、今も仕事への楽しさややりがいを持ち、向上心を抱いているということが強く伝わってきた。(女子学生I.Y)
  • この仕事をやっていて本当によかったという思いが、顔の表情から伝わりました。仕事はやらされるのではなく、やりたいという気持ちが大切だということを学びました。(男子学生T.G)
  • 今回、このような機会で学んだことは、仕事をするうえで、成長や達成感を得られることが大事になってくると感じました。ただし、仕事をしていても楽しさや、やりがいを感じなければ続けることは難しいと思いました。(男子学生O.Y)
  • 仕事ができるようになることも達成感があり、喜びに繋がるだろうが、長く続けていると自分ではなく、部下やチームの成長が喜びになるのだと感じた。また、家族を養うこと、家族にできるだけ贅沢をさせることが、仕事の原動力だと言っていて、人のために人は頑張れるということは、どんな仕事にも通用することを教わることができた。(男子学生S.R)
  • 「ありがとう」と言われるとやりがいや喜びを感じるということ。やはりどんな職業でも誰かに感謝されることで喜びに繋がっていくのだと実感した。(女子学生K.K)
  • 仕事をしていくうえで「成長のきっかけ」や「やりがい」を感じることはとても重要なことであると感じた。さらに「自分の目標とする人」の存在も大切なものだと思った。(男子学生S.Y)
  • 楽な道に進まないようにすることが自分の成長に繋がると言われました。とても重みのある言葉でした。(男子学生H.S)
  • 働くということはどんなに大変なことか、覚悟と強い決心がないとダメだと思った。また、かけ離れた種類の仕事でも、決してやってきたことは無駄にならないと聞き、これからはいろいろな経験を積極的に取り組んでいきたいと思った。(女子学生K.M)
  • 人との出会いで人生が大きく変わるのだと思った。今までの人脈や急な出会いで、良くもなれば、悪くもなると思った。一年生の時のキャリア基礎でやった、人脈ネットワークは本当に大切なのだと思った。しかし、良い出会いが訪れる人は、それなりに次のことを準備し、大きな夢や目標を秘めている人に訪れるんだなと思った。(男子学生Y.K)


最後に、今回担当いただいた、講師の皆様からいただいたコメントを紹介いたします。

  • 3年生はさすがに態度・姿勢が2年生よりも前向きであったように思いました。職業インタビューを通して得られたもの、内的キャリアらしきものに対する気づきがあったかどうかをもう少し聞いてみたい気がしました。少なくとも働く人達や社会に対する窓が少し開けてきているのを感じました。
  • 3年生における選抜チームの代表発表が印象的であった。これが教室全体に適度な緊張感を生み出し授業の質的向上にうまく貢献した。代表グループのパフォーマンスが他グループの参画意識を刺激し向上させた。
  • 今まで知り得なかった身近な社会人が永く働き続ける経験の発見とそれへの共感を共有したり、長時間のインタビュー結果を報告する複数のチームなどがあった。3年生は明らかに大人への自覚と問題意識を持っているように思われ、その意識の共有が更なる成長の原動力につながるものと思われた。
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