現代文化学部 平井純子准教授
フィールド・トリップIIAの第2回目の舞台は飯能・天覧山とその周辺。日中はハイキングやウォーキングの方々で賑わっていますが、夜は野生生物が行きかう場となります。今回は普段歩くことの少ない、夕方から夜の里山へ足を踏み入れ、初夏限定の楽しみを含めた「非日常」を味わいました。
飯能駅から天覧山までの道では、まちなかや寺社仏閣など、飯能の歴史や文化を学びつつウォーキング。観音寺では、アニメツーリズムの現状を垣間見ることができました。
天覧山に登り始めたころ、日暮れを迎えました。薄暗い森はいつもとは違う表情を見せています。キノコや動物の痕跡を確認しつつ進みます。途中でムササビの巣穴で姿を見ようと思いましたが、出会えず残念...
山頂から暮れゆく飯能のまちを堪能したあと、真っ暗な山道を下りはじめました。せっかくなので、ライトを消してゆっくり下山。はじめは全く見えませんでしたが、徐々に目が慣れてきました。普段いかに視覚に頼っているのかが良く分かります。
「あ、ホタル!!」真っ暗な闇の先にホタルの点滅を見つけた学生たち。「初めて見た!」「こんなにいるなんて、テンション上がる!!」と大興奮でした。
この日はゲンジボタルを中心に多くのホタルが出現。天覧山のふもとの谷津でしばしホタル観賞を楽しみました。ホタルを通じ、生物多様性や里山環境保全の大切さが理解できたでしょうか。
かつての飯能の賑わいについて学ぶ 観音寺で絵馬をみる学生たち
ムササビは姿を見せず...