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2012年度の学部DAY学内プログラム参加者の感想文(4)

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「名知仁子さんの講演で学んだこと」から(4)

 本年度の学内プログラムは"学生ひとり一人が、自分が大切にしたい生き方や価値観に、自然と向き合い、通常の授業とは異なる、新たな気づきを体得する場づくりを行うこと"をテーマとして、11月27日に開催いたしました。

 国境なき医師団に参加された経験を持つ名知仁子(なち さとこ)さんを午前の部にお招きして、「生きること―なぜ私は、国際医療の最前線に立ち続けるのか―」というテーマでご講演いただいた折、学生が書きました感想文をいくつか紹介いたします。

学部DAY学内プログラム担当 小林奈穂美


「名知仁子さんの講演で学んだこと」

T.O(3年次男子学生)

  今回の講演で私が学んだことは、信念を持つということです。名知さんの人生を聞いていると、常に人とのつながりがあり、医師としての仕事を通して多くのことを感じていたように思われます。名知さんはその感じたことを大切にしながら、強い決意を持ち、自分のやりたいことに向かって努力していたのだと思います。

 名知さん自身が病で夢を諦めかけたとき、その先には何もないんだというように感じたと話していました。私もそのような経験をしたことがあり、名知さんの言葉に多く共感する部分がありました。目指していた夢の実現がほぼ不可能だと分かった時、その絶望感は大きなものだと思います。それでも名知さんが夢を追い続けたのは、今まで頑張ってきた自分の努力、そして何より強い信念があったからだと感じます。

 名知さんがスライドで話していた「思いさえあれば人間なんでもいつでも可能なのだ」という言葉はとても素晴らしいと思います。名知さん自身がこの言葉に出会えたのは、それまでの努力が実り、ミャンマーを訪れる機会を得ることができたからです。努力を続けている人には、チャンスが訪れ、自分の夢を叶える機会が与えられるのだと思います。

 今までの人生において多くの人と接し、多くのことを吸収してきた名知さんにとって、医師という仕事はまさに天職だと思いますし、感謝されるべき存在のように感じます。医師という仕事は決して楽なものではないと感じますし、ミャンマーでの医療活動も大変なものだと思います。そのような中でも名知さんが誇りを持って活動できるのは、人とのつながりの大切さ、感謝されることの嬉しさを知っているからだと思います。私も、人とのつながりを大切にし、人に感謝できるような人になりたいと感じましたし、感謝してもらえるような努力・活動をしていきたいなと強く思いました。


「名知仁子さんの講演で学んだこと」

A.Y(3年次女子学生)

  私は、今回名知さんの話を聞いて、自分の夢を諦めないでやっていこうと思いました。それは、名知さんは19歳の時に医者になろうと思って一生懸命勉強して、自分のやりたい事を掴んで医者になったからです。しかし、その医者もやめてしまって夢を手放して、もう一度前向きに考えて頑張って英語を勉強し、医療支援など国際救援をできるまでになったからです。

 私は、自分の夢をあきらめないで今を頑張っていますが、もし、その夢を手放す時がきたら名知さんのように前向きに物事を考えられるのか不安になりました。しかし、今回名知さんの話を聞いて、もし、自分の夢をあきらめるときがきたら、落ち込んでばかりではなく前向きに進められるように頑張っていきたいと思いました。不安なことばかりあるけれど、他の人のために何かをしてあげようという気持ちを持つことも大切だと感じました。名知さんは他の人のために何かできることはあるのか考えて、自分の夢を諦めないで持ち続けていることがすごいなと思いました。私は、自分ひとりが生活するだけで大変だと思うのに、人の命も助けてあげていることが本当にすごいと感じました。

 名知さんのように世界に出て人を助けてあげていると、命の大切さがわかってとてもいい経験になって良いことだと思いました。私も、他の人に何かできることを探して人のためになることをしたいと思います。

 今の私は、命の大切さや人のありがたみなどがまだ足りないと思います。その気持ちを持ったとき、「自分のやっていることは人のためになっているのか」などしっかり考えて前に進んでいけたらいいなと思いました。今回の話を忘れないようにこれからの自分の人生を過ごしていきたいと思いました。今日は本当にありがとうございました。


「名知仁子さんの講演で学んだこと」

T.O(3年次男子学生)

  初めに、緊張したときには、へその下を意識して呼吸をすると楽になることを教えて頂きました。私は、緊張しやすいので、就活の際に試してみようと思いました。

 名知さんの講演を聞き、職業を自分のイメージだけで決めつけてしまうのは良くないと思いました。医者が華々しいイメージと違っていたり、科ごとで先生の仲が悪かったりというのは、先入観があると余計に強く感じてしまうと思います。なので、就活の際には、職業、企業をよく調べ、入社の際には先入観を持たないようにしようと思いました。

 ミャンマーのような発展途上国は、日本とは異なり、衛生面において、様々な問題があることを知りました。日本では、当たり前の様に水道水を飲んでいますが、ミャンマーでは、きれいな水を飲めない環境にあります。私たちは、恵まれた環境で育っていることを知り、また、ミャンマーのような国が世界中にあることも知らなければならないと思います。

 ミャンマーの5歳未満の乳幼児の死因がマラリア47%、栄養不足22%と日本とは全く異なっていると思いました。日本では、すぐに治せる病気もミャンマーでは難しく、軽い病気などないと思いました。ミャンマーでは、下痢で亡くなる人もいると聞き、栄養不足の深刻さを感じました。そういったことを補うために、循環型自立支援を目指すのは、とても重要なことだと思いました。

 私は、名知さんが最後に言われていた「制限は自分でつけている」という言葉がとても印象に残りました。確かに、これはできないだろうと思い、諦めてしまうことがあります。

 今後は、自分の強い思いを持ち、制限をつけないよう心掛けていきたいと思います。


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