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2012年度の学部DAY学内プログラム参加者の感想文(3)

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「名知仁子さんの講演で学んだこと」から(3)

 本年度の学内プログラムは"学生ひとり一人が、自分が大切にしたい生き方や価値観に、自然と向き合い、通常の授業とは異なる、新たな気づきを体得する場づくりを行うこと"をテーマとして、11月27日に開催いたしました。

 国境なき医師団に参加された経験を持つ名知仁子(なち さとこ)さんを午前の部にお招きして、「生きること―なぜ私は、国際医療の最前線に立ち続けるのか―」というテーマでご講演いただいた折、学生が書きました感想文をいくつか紹介いたします。

学部DAY学内プログラム担当 小林奈穂美


「名知仁子さんの講演で学んだこと」

M.I(3年次女子学生)

 名知仁子さんの講演を聞いて、大人になる以前から自分のやりたいことが明確だと感じた。人によって夢や、やりたいことは異なるが、その夢や、やりたいことのきっかけとなるものも、人それぞれだと思った。
 女性は、男性の3倍働いて一人前という言葉をみて、女性よりも男性の方が医者に向いているというような差別の言葉として私は受け取ってしまった。今は、男女平等になっているとはいっても実際には、企業や会社組織の中で差別は存在するのではないかと思った。これは、12月から就職活動がはじまる私たち女性にとってとても大きな問題だと感じた。

 マザーテレサの「もし、あなたの愛を誰かに与えたら、それは、あなたを豊かにする」という言葉にとても関心を持った。たった一人の行動で他の人たちに影響を与えるといったことが印象に残った。こういった周りの人に影響を与えることのできる人は、自分の意志や周りの人の意志を大切にし、自信を持って行動していると思った。
 名知さんの話を聞いている際に、女医さんお断りという状況でも、「女医さんにみてもらってよかった」と思ってもらえるようにどうしたらいいのか?」という考え方がとても前向きで、直面している問題に対して積極的に改善していこうとするポジティブな考え方が、今後において、とても必要なことだと思った。これから就職活動を行っていくにあたり、自分の描いていた仕事、会社のイメージが実際とまったく違っている場合が出てきたときに、「本当に自分がやりたいことは何なのか」「どうしてこの仕事に興味を持ったのか」など、なぜ?どうして?という考え方を大切にし、前向きに考えていけるようになりたいと思った。

 名知さんの講演では自分が今したいこと、この先実現していきたいことなど、自分らしい生き方などを見つめ直すいい機会になった。また、思いさえあれば、人間なんでもいつでも可能なのだという言葉によって人間の可能性は無限大であり、限界はないということを学ぶことができた。
 私は今まで、自分だけが悪い状況や悪い立場に立ってしまったときに、よく「なんで今なの?なんで私なの?」というようにマイナスなことを思ってしまうことがあったが、これを機に、ひとつ一つのことに意味があり、自分を成長させてくれる良い機会だと考え、前向きに生きていきたいと思った。


「名知仁子さんの講演で学んだこと」

M.F(3年次女子学生)

 名知さんは18歳で人に感謝されたいという気持ちから医者を目指し、1年浪人して医大に合格したそうだが、成績が特別よいというわけでもない状態から、1年間で偏差値の高い医大に合格するというのは、ものすごい努力が必要なことだと思った。医者になりたいという気持ちが強く、目標があったからこそ頑張ることができたのではないかと感じた。医者になった後も、「女医は嫌だ」といった患者に、細かい気配りや心遣いで「あなたでよかった」と言わせるなど、認めてもらうために自分がどのように仕事をするかを考え、高い意識で仕事に取り組んでいると感じた。
 36歳で人間の生死を考え始め、後悔しないために国境なき医師団に入ることを決めたそうだが、大学病院で医師として勤務している現状を捨てるというのは非常に大きな決断だったと思う。名知さんは、医者になると決めたときも、国境なき医師団に入ると決めたときも、常に自分が何をしたいのか、どうやって生きたいのかを考え、自分の人生と向き合って生きていると感じた。

 マザーテレサの「もし、あなたの愛を誰かに与えたら、それはあなたを豊かにする」という言葉に心を突き動かされたと話していたが、国境なき医師団で活動している名知さんの生き方は、この言葉そのものだと思った。
 名知さんの講演を受けて、自分の夢をかなえるためには、それに対する努力と、実際に経験してみるなどの行動力が必要だということを学んだ。また、目標を持つことで向上心を持って努力をすることができるのだと思った。自分が何をして、どのように生きていきたいかを真剣に考え、これからの就活を頑張りたいと思う。


「名知仁子さんの講演で学んだこと」

Y.K(3年次男子学生)

 名知さんの講演を聞いて、生きていくなかでいろいろな考え方があるということを学びました。名知さんは女医になったとき女性であるだけで様々な性差別を受けていて、でもそれで終わるのではなく、女医でよかったと思われるために何をすればいいか考え行動した結果、女医を嫌がっていた患者さんに最後は感謝されたと聞いて、それは自分がやっているサッカーに結び付けることができると思いました。私は、ゴールキーパーをやっているのですが、身長は170㎝しかなくプロのゴールキーパーは平均身長が185㎝です。自分もプロになりたいという気持ちが強いのですが、いつも身長のことばかり気にしていました。でも名知さんの話を聞いて、身長が低いなら何をすればいいのかを考えて行動するべきだと思いました。身長が高い人より身長以外の全てで上回ればいい、そうすれば認められると思いました。変えられないことに悩むより、変えられることに一生懸命時間を費やすべきという考えになりました。また、ただどこに入りたいというだけではなく、重要なのはそこで何をしたいのかというのが大切であって、それは就活でも必要になってくることだと思いました。他にも何をしてどうしたいという強い気持ちがどんな状況でもトライするということにつながっていくのだということを学びました。

 今回の名知さんの講演を聞いて、これから自分が夢を追っていくためのヒントをたくさんもらえました。感謝の気持ちでいっぱいです。


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