11月26日(火)は、全学的に学部DAYという、特別授業が全学的に実施されました。学部DAYとは、通常の授業の枠組みではできない学びを経験してもらうために、学部ごとにさまざまな取組をするための日として、毎年実施されています。
現代文化学部では、"キャリア"をキーワードに各学年ごとに分かれて企画し、実施しました。今回は3年次生対象の学内プログラムについて報告いたします。
学内企画キャリア講座
現代文化学部 小林奈穂美准教授
3年次生対象のプログラムは、間もなく本格化する就職活動に備え、改めてひとり1人が自分を見つめる機会とすることを主眼に講演会を行いました。「キャリアを考える」というタイトルで90分の講座に116名が参加しました。講師にお招きしました内村敏郎氏は、元モービル石油株式会社取締役で、MBAにて海外派遣のご経験があり、早稲田大学キャリアセンターで学生相談やキャリア教育の特別講師としてご活躍の方です。現在は、NPO法人日本キャリア・カウンセリング研究会の理事でいらっしゃいます。同研究会から平和俊氏にもお手伝いいただきました。
以下、学生の書いたレポートを紹介する、2回です。
- 与えられた仕事を一生懸命打ち込むことが大切だということがわかり、自分なりに工夫し、努力していくということが大変重要だ。その努力は誰かが見ていて、運を引き寄せる。天職とはあるものではなく、探していくもので、どんな仕事も自分の考え次第で天職になる。これからは自分のことを良く知り、企業のことをよく知って、自分らしく頑張っていきたい。今日の講演で学んだことを、これからの就活に活かしていきたいと思う。(男子学生 T.K)
- 内村さんと平さんが、二人で模擬面接を行ってくださいました。その中で、二つのパターンがあり、世間的価値観の外的キャリアと、自分と向き合う内的キャリアの例がありました。私はどちらかというと、外的キャリアになっていると思いました。話を聞いていたら、内的キャリアの方が良いなと感じたので、私自身が内的キャリアも話せるようにしていきたいと思いました。キャリアという言葉は今まで曖昧な意味しかわかっていなかったのでずが、今回の講義で具体的に理解することができました。(女子学生 N.E)
- 内的キャリアは、仕事への熱意、興味、能力など、自分自身の内面の事であり、無くなる事はないものです。外的キャリアとは、仕事上の中身、収入、地位、会社の形態など、外から見ればわかりやすいものです。しかしこれは、会社の合併、経営の変更などにより、無くなってしまうものです。この二つを頭に入れて就活を行う事により、自分に納得がいくような職につけると思いました。収入や会社の場所など、外からしか見えないところだけを考えて就活をしていけば、失敗する確率が多いと感じました。途中で退職する人が多いのは、この様な就活の仕方が原因ではないかと考えられるようになりました。(男子学生 H.T)
- キャリアは終わらないものであり、続いていくものだと学びました。何かの仕事を終えても、そこで学んだ事は消えることはなく、後々、自分の力になって長いキャリアの一部になるのだと思いました。一生懸命に与えられた仕事に打ち込むことが大切で、努力をすれば自分が磨かれて、さらには運を引き寄せるので、良い事ばかりだと思いました。(男子学生 K.Y)
- 企業を選ぶ上で、「内的キャリアをもとに探してゆく」という点、まさにその通りだと感じた。この点は面接を行う上でも大切なことだが、強い内的キャリアを持って臨まなければ、就職したあとに疲れてしまい、早期退職につながってしまう可能性も高くなるだろう。充実していて楽しい仕事と出会うためにも、内的キャリアについて考えることの大切さを、今日は学ぶことができた。(女子学生 Y.M)