現代文化学部 天野宏司准教授
保坂一房・梅田定宏・天野宏司編著『多摩市町村のあゆみ』,2014年2月,公益財団法人 東京市町村自治調査会刊
意外と知られていませんが、明治初期には県境の変更がしばしば行われていました。現在の飯能市域は、入間県(県庁所在地・川越町)→熊谷県(同・熊谷町)を経て、1876(明治9)年に埼玉県に落ち着きます。同様に、東京府の三多摩地域(北多摩郡・南多摩郡・西多摩郡)は、当初神奈川県に属していたものが、1893(明治26)年に東京府へ移管されます。
本書は、多摩の東京移管120周年記念誌として編集され、全5章15節からなり、天野は
第1章2節「東西か?南北か?」
第2章1節「別荘・行楽地・墓地の広がり」
第2章2節「電力の普及と学園都市」
第4章3節「米軍基地と多摩」
第5章3節「三多摩格差の解消」
以上5節を担当し、多摩地域の基盤整備や都市機能の変化について、解説しました。
また、2月8日(土)には放送大学 多摩学習センターの連続公開講演会「多摩を学ぶⅡ」で、本書にまとめた内容を「多摩のインフラ整備-鉄道・電気・水道-」とのタイトルで講演しました。歴史系の講座は、どこでも大人気で、この日も大雪の中、大勢の方が来聴くださいました。
『多摩市町村のあゆみ』をご所望の方は、市町村自治調査会までお問い合わせください。