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Channel: 【駿河台大学】現代文化学部からのお知らせ
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国内観光研修実施報告

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現代文化学部 平井純子准教授

 現代文化学部では観光地域の現状を知り、観光実務の体験をしたり、観光に関する仕事への理解を深めたりするための体験的学習の機会が複数あります。そのひとつ、「国内観光研修」を8月18日から22日に実施しましたので、報告します!

 第一日目、朝9:00、盛岡駅前に現地集合でしたが、全員無事到着。
盛岡ふるさとガイドの方が早めに到着されていたため、スタートを早めました。石川啄木と宮沢賢治ゆかりの地をガイドさんのユーモアある説明を聞きながら、2時間半にわたって歩きました。お昼ごはんは、盛岡3大麺のひとつであるじゃじゃ麺の老舗白龍に案内していただきました。
 午後は希望のコースごとに分かれてガイドツアーに参加。盛岡の歴史文化にたっぷりと触れた時間となりました。また、ガイドのやり方で印象が大きく違うことも学びました。

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 第二日目は盛岡からJR山田線で宮古へ移動です。学生の一人がポツリと、「パスモ、使えないんですね」と...
 宮古にある浄土ヶ浜ビジターセンターでは事務局員の佐々木さんがガイド役。まず館内のガイドを受けました。三陸復興国立公園となって2年目、この地域について、詳しく教えていただきました。その後、奥浄土ヶ浜へ。多くのウミネコや流紋岩で形成された浄土ヶ浜のすばらしさを眺めつつ歩きました。

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 第三日目は早朝の自然観察へ。環境省のサブレンジャーとともに周辺の自然について解説を受けつつ、海岸沿いの展望台から見た朝の海は、とてもステキでした。
 宮古発の三陸鉄道北リアス線にのって、田野畑村へ。途中、田老や島越(しまのこし)を車中から見学し、津波の恐ろしさを改めて実感しました。
 田野畑到着後、まず震災語り部の下坂さんにガイドをしていただき、海岸沿いの羅賀地区の当時の話をしていただきました。津波当日の臨場感あふれるお話に、思わず背筋がピンとなっていました。その後、当地のエコツアーの目玉の一つであるサッパ船アドベンチャーズに参加しました。北山崎の素晴らしい景色や、海鳥たち、そして何より、ガイドの漁師さんの面白さ。想像していたよりもかなり楽しかったようで、終始笑みがこぼれていました。
 この日は地元の一般家庭での民泊を体験しました。民泊先のお父さん、お母さんとの対面式では期待と不安が入り混じり、皆、緊張気味。それぞれの車に乗って、お宅へと向かいました。

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 第四日目、午前中は民泊先にてプチインターンシップ体験です。
 まず、机地区のHさんのご家庭にお世話になっている4名のところへ。縁側のある素敵な民家で、これから山仕事へと行く準備をしていました。
 次に、羅賀地区の本家旅館さんでお世話になっている男子3名のところへ。この日のお客さんにお出しするお昼ごはんの準備をしていました。昭和を感じる由緒ある旅館での手伝いに戸惑いつつ、頑張っていました。

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 次は女子3名が滞在する浜和泉地区のSさんのお宅。天気が悪いために作業ができなかったため、地域を知ってもらいたいとのことで、準備を進めているところでした。
 ここから北上して、沼袋地区へ。Hさん宅の女子4名のところへ行こうと、車を走らせていると、牛舎のあるお宅の前で何かを食べている人たちを発見。見ると、学生たちがジャガイモの煮つけをごちそうになっていました。「お母さん」と地域の散策をしているときに、ご近所さんの好意でいただいていたそう。とっても嬉しそうな学生たちでした。

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 最後にYさん宅にお世話になっている男子2名を訪問しました。ちょうどお茶の時間にしていたところだとのこと、しぼりたてのミルクをいただいていました。牛追いをしたり、牛の世話をしたり、バターを作ったりと普段できない体験をさせていただいたようです。
 午後は北山崎ビジターセンターで、民泊とお仕事体験の振り返りを行い、それぞれの家庭での様子を共有しました。いろいろありすぎて、感動しすぎて、思わず涙が出る場面が続出。記念撮影をしてお別れ、感謝と感動でした。

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 最終日は田野畑駅から三陸鉄道とJRを利用して移動です。出発時間に合わせて、民泊先のお父さんお母さんが見送りに来てくれました。再び感動でした!!

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 最後のガイドは青森県八戸市郊外にある種差海岸です。昨年、三陸復興国立公園に編入された種差海岸は天然の芝生が広がる美しい海岸が特徴です。現地のボランティアガイドの案内で、植物や自然景観についてガイドをしていただきました。

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 この研修では、観光資源と活用の現状について理解し、その将来像について考えられるようになること、また、復興ツーリズムについて理解を深めることを目的としていました。多くの温かい人々に接しながら、研修させていただきましたが、学生の皆さんは、その目的を達成できたでしょうか。

 国内観光研修でお世話になりました、民泊家庭の皆さま、ガイドの皆さま、各施設スタッフの皆さま、宿泊施設の皆さま、手配をしてくださった京王観光様、本当にどうもありがとうございました。


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