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フィールドトリップⅡ② 実施報告3 開港の歴史を知る/横浜を歩く

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現代文化学部 小林将輝准教授

 現代文化学部のエクスカーション(巡検)授業である「フィールドトリップⅡ」の授業が、第2回に引き続き7月12日(土)に第3回が実施されました。
 今回見るのは「開港都市ヨコハマ」です。幕末期に西欧各国の使節が来日し、開港地となった横浜は、一漁村が急速に発展し、異国情緒あふれる大都市となった大変ユニークな町です。
 まず訪れたのは神奈川県庁。通称キングの塔です。1928年に完成したこの重厚な建物は、港から入る船が目印にしやすいようにキングの名にふさわしい立派な塔を持っています。とりあえず学生たちは資料用の写真を撮ります。

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 次は横浜税関。通称クイーンです。県庁よりやや遅れて完成したこの建物は、当時の税関長の意向でキングよりも高い塔がつけられることが決まりました。中には税関の展示があって、職員の方が丁寧に建物の説明をしてくれました。それによると、キング、クイーン、そしてこれから見る「ジャックの塔」、横浜開港記念会館の3つの建物がそのように呼ばれたのは、横浜に入港する船員たちのトランプ遊びに端を発しているとのことでした。

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 そのままジャックの塔、横浜開港記念会館へ行きます。これはもう少し古く大正時代の建物です。東京駅に代表される赤レンガ造りの代表的な建築のひとつです。館内に入ると、ボランティアのスタッフの方が施設の説明をしてくれました。後で出された学生たちのレポートを見ると、特に巨大なステンドグラスが印象深かったようです。巨大な窓も美しいですね。

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 次に訪れたのは横浜開港資料館です。展示を通して横浜が漁村から急速に発展し、西洋風の街並みを備えた都市へと変貌する様子がよく分かります。建物の脇には1854年に日米和親条約を締結したことを記念する記念碑があります。

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 ここで休憩がてら学生たちに課題を出しました。町にある「~発祥の碑」を探してくる、というものです。実は横浜の町にはあちこちに「~発祥の碑」が立っており、それを探すのも楽しいです。例えばホテル発祥の碑、電信や郵便、西洋理髪に銀行の碑などがあります。学生たちは地図を頼りに、幾つか発見してきたようです。

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 休憩後は山下公園を歩き、ホテルニューグランドへ。国立博物館などで知られる渡辺仁の設計による日本三大クラッシックホテルの一つです。中には美しい大階段と巨大な窓を持つ空間が広がっています。

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 最後に訪れたのは横浜中華街です。中華街は横浜の開港以後、中国人たちによってつくられていった街です。来日した西洋人たちは、日本人との応対をスムースにするために中国から彼らを連れてきたのです。この点からいうと、前回見た新華僑によって生まれた池袋のチャイナタウンとはその歴史が大きく異なることがわかります。

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 最後は三国志の英雄、中国の神様である関羽を祀った関帝廟でお参りをして解散しました。大変暑い日でしたが、みなさんよく頑張りました。お疲れ様でした。


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